1999.11.16.{sat}

  ぼくは、ぼくと言ってはいるが、れっきとした女の子だ。
モノオジなどしない強い娘だと自分でも思っているのだけど、 恐いときはコワイ。
今日はこわかった。
カーチャンとトーチャンに車にのせられて、 知らないところにつれていかれた。
ヤな匂いもした。
そこにはぼくのほかにも大きな犬や猫がいて みんな落ち着かないようで、ソワソワしていた。
猫を連れたオバチャンがぼくをシゲシゲと見つめて 「猫ですか?」と聞いた。
失礼な人だ。
高い台の上に乗せられたぼくは、足がガクガクと震えて一歩も 動けなかった。
マスクをした変な人が、ぼくのしっぽをつまみ上げて おしりにナンカつっこんだり、背中をつまんでナンカ差したりしていたけど、 恐くて声もでなかった。
トーチャンもカーチャンもにこにこしてるだけで、助けてくれなかった。
「体重は1.6kgです。」白い服のオネーチャンがそう言ってた。

今日初めて庭に出た。
恐くて一歩も動けなかった。