.. Home- Next- Before- Menu Help- Mail

ダブルウーファー3 箱の大小による特徴 1999.7.10



ダブルにすることで3dBウーファの音圧は上がるが、その分、中高域を上げ、 全体をフラットにするなら、結果は同じではないか。

大きな箱にして聴いてみると、小さい箱に押し込んでいたときよりも、すっきりしています。 周波数特性を測定してみると小さい箱のときの方が、100〜200ヘルツあたりが5dB程度盛り上がっていて、 下の方は50ヘルツあたりから落ちていました。大きい箱の方は500ヘルツから下へ、 ずっと30ヘルツまで変な癖もなくフラットです。ユニット配置の違いもあり、注意を要しますが、 小さい箱の方が、100〜200ヘルツのブーストの影響で、迫力があります。 やりようによっては小箱の方が迫力が出やすいのです。しかし、聴き続けていると、不自然な感じがして、 自分をごまかすことができません。 事実、小箱のときはグライコでそのあたりを落とす調整をして聴いていました。 しかし、それはあくまで、15インチ2発の場合の話です。 その小さい箱に一つのウーファを入れれば、もっと癖は取れます。 この時の周波数特性と大箱に2発の周波数特性とは、目を見張るほどの差はありません。 それでも、あくまで主観ですが、 小箱に1発<小箱(左と同じ物)に2発<大箱に2発  の順にいいのです。1発と2発は、たとえ周波数特性は同じでも、決して同じ音ではありません。 音量の大小にかかわらず、余裕が感じられます。フッと軽く音が出る感じです。 なんとなく、スピーカーも最終目的は周波数特性をフラットにすることのように考えがちですが、 フラットのその先が実は大切な様です。




次のPageへ
前のPageへ
Menuへ戻る