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Body 2000.3.28



「マッキントシュは単なるコンピューターではないのだ。」

種々のシガラミを振り払った、時代を超越した平常心で以って眺めれば、それを具現した一つの機種が このスパルタカスであるといえる。あくまで、時代を超越した平常心で。。。の話ですが。
以前からある他の電子機器の様に、まだ、性能のピークに達していない日々改良されていくコンピューター。 その中で、この20th Anniversary Macintoshの性能、拡張性などを取り上げれば、 確かにケチを付けたくなる人は多いと思いますが。。。 あの時点で、搭載可能な限りの機能をほぼ搭載し、今までに無いデザインの造形物に、 昇華させたのだ。。そう考えれば、この異端なデザインに納得いただけるのではないかと、、 思うのですが、、駄目ですか?

本体に電源ユニットを搭載していないデスクトップ型のパーソナルコンピューターを このTAM(20th Anniversary Macintosh)の他に、ぼくは知らない。 雑音の発生源となる重い電源トランスを、本体と別のボディにし、 本体の回路への悪影響から逃れ、さらに軽量化あるいは薄型化をはかる。 電源回路を分けるというのは、最高級オーディオ機器に見られる手法である。 ついでに、強力な磁気を発生するスーパーウーファーを 電源側に仕込んでしまえば、スピーカーのエンクロジャーに必要な重量を、 その電源ユニットの重量から調達できる。 電子機器の性能はオーディオのアンプを持ち出すまでもなく、電源にかかっている。安定した電圧、 電力を供給する電源ユニットを作れば、必然的に重く大きくなる。

単に薄型軽量を目指しただけではない。 必要な大きさ重量は必要なだけ、備えている。まさに本当の意味での“合理的”な設計思想だ。

普通は、モニターと本体が分かれている物が分離型と思われている。 そういう意味では、TAMはモニターと本体が同一ボディに入っては、、いる。 が、しかし、TAMは一体型ではない。 それらと電源ユニットを分離した、異なる設計思想の分離型なのである。




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