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ギターマニアとの会話 2000.5.20



今回のメールの内容は興味深かった。。
物や物事に凝り出すと、やはり、、 材質の違い、使い方まで調べてしまうのですねぇ(笑) 話を聞いていると、楽器系は硬めな材質が、いいようですね。 三味線の「竿」は黒檀、「サイド」は欅?のものが多いですが、 国産のオリジナルギターとしては、こういう材を 使って作ってみたメーカーがあっても、、良いように思いますが。。
材料費が高すぎて出来ない?
作っても、、誰も買わない?
実は作ってみたが、音が悪かったのかな?

ローズウッドは“西洋”では、不変の高級材です。 その固さ、色合い、木目の美しさ。。
高級家具に限らず、 ロールス ロイスのメーターパネルも選りすぐりのローズウッド。。
それでは、 バイオリンのストラディバリはどんな材を使っていたのだろうか。。 使用目的によっては、高級材とはいえ 使わない場合もありますが、 それは、楽器においては、最終的に、 出来上がった楽器のその「音」がやはり問題 ということなのでしょう。。
総ローズウッド作りのギター!なんてのは、やはり間違ってます(笑)

“材が「ハカランダ」で ラッカー仕上げの国産のギター”と聞けば、

“国産”と付いただけで、純粋ブランド志向の人ならば、 「ふんっ!」と横を向くかもしれませんが、 とりあえず、、そんな人はほっといて。。 良い材質で作られていて、良い形で、気に入った音で、 真面目なメーカーが作った、出来の良い物が、 正当な値段で手に入れば、、、 それが一番です。 そういう点で、この国産のギターには“ピンっ”と来るものが あります。

ここで、オーディオに結び付けて考えてしまうのが マニアの性と申しましょうか。
スピーカーの箱の材質は、時代が浅いせいか、その時期により 様々な事が言われます。 やはり、基本は、堅く重く固有の響きを持たぬ物。。
だったら、と、
コンクリート、鉄板、あるいはそれらと木の複合物で 箱を作ってみたアマチュアも、メーカーもあります。 その結果、ある程度の響きも必要なのでは、、という流れなのか、、 おおざっぱにいえば、1970年代頃までは、米松合板がベスト。。
これは 外国の有名なスピーカーに使用されていたという影響は否めません。

時代は流れ、 それ以降は、圧縮材が主流。。
「どこに行ったの?米松合板!」
メーカーの立場になって考えれば、 元々、物量の必要な「箱」ですので、加工のしやすさ、 コストを主体に考えれば、これは当然の流れかも。。 スピーカーでは、伝統的に? 「無垢材は、悪い」となんとなく考えられていますが、 無垢が悪いのでなく、コスト、生産技術の問題で 「十分に乾燥した良い無垢材で大きな箱は作れない」 というのが本当の理由では? そう思っていたところ、 1990年代の半ばに入り、イタリアの小さな メーカーの無垢材+集成材を使用した小さなスピーカーの評価が急浮上。。 こういう流れを長い目で見れば、ナント申しましょうか。。
この場じゃぁ言えない。。

というわけで、 自分でスピーカーを作る時に考えた、その木材の候補は
1.手に入りやすいラワン合板
2.堅いアピトン合板
3.適度な堅さのカバ合板
4.無垢材(出来れば重めの適度な堅さの)
だったのですが、結局 よく乾燥した無垢材で、チョット心配しながらも、、 作りました。しかし、出来上がった今となっては、これは大正解! 同じサイズの合板物と比べると、 こちらのが、当然、見た目がいい上に重いし、 切ってみれば、堅かった。。

ところで、この木材の種類については、、、“謎”です。 調べれば分かるのでしょうが、 分からないのを幸いに、、“謎は謎のまま”にしておきます。 こういう様なことは、その方が チョット神秘的でいいです。 但し、残念ながら?国産材ではないらしいことだけは分かっています。




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