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生の音量 2000.6.1



大高の従兄弟の三兄弟はそれぞれバンドをしている。
三人とも演奏自体、上手いのだが、それより前にまず、歌が上手い! 声も良いが、ニュアンスがいい。 不思議と引き付けられる、“何か(Something)”を持っている。 叔父さんも叔母さんも上手いのでこれは間違いなく遺伝だ。 母方の親戚筋は、音楽的な才能を持ってる人が多い。 ぼくはそこからは外れている様子で、彼らがうらやましい。

先日、久しぶりに訪ねると、ドラムの音が、聞こえてきた。
一階の仕事場にドラムセットが、置いてあるという話は聞いていたが、 音が聞こえてきたのは初めてだった。 ドラムをやるのは、一番上のYのはず。 「4ビートか。ふむふむ。なんだ。割と簡単そうなリズムを刻んでいる。 練習ではやっぱり、単純なリズムをやるのかぁ。」ちょっと安心。 とはいえ、「時にオカズも入れてるけど。。」と思いながら、 外階段から2階に上がり、叔父さん達を訪ね、 話しこんでると、Yが息子のJinjinを連れて上がってきた。
そして、
「Jinjinにドラムを取られてちっとも練習ができない」
とボソリ。。
げげ!「さっき叩いてたのは、Jinjin!?」
Jinjinは今年まだ3歳のはず、、なのだ。

その後、下に行き、ドラムセットのド真ん前で、その音を 堪能した。
足の届かないキックドラム以外のシンバル4種、スネア、フロアタム、 その他タム2個を自由に叩くJinjin。
そして、、やっぱり!うめー!Y。

この距離だと、、シンバルの音が鮮烈だ!
頬っぺたをはたいて行く様なこの感じ、 これは、まさしくブルーノートサウンド、 ルディーバンゲルダーの録音に通じる、 シンバルを持ち上げた印象の音が聴ける。 いや、シンバルを持ち上げたというよりも、この距離で聴いた音を取ったと言った方が正しいかもしれない。 そして、キックドラムだけを叩いても 他のドラムもシンバルもでも共鳴しているドラムセット自体の音。 さらに、キックドラムの弾け飛ぶ様な、足の早い低音。 これらは、ぼくのスピーカーで聞こえる様になってきた音だったので、 嬉しかったし安心もした。それにしても、気持ちいい音量だ。
出来ればこのオリジナルの音量で、いつも聴きたい。

そして、その後、ぼくもドラムに向かってみたのは言うまでもない。

が、しかし、 叩けない。。 リズムを刻むどころか。 まともな音も鳴らない。 そうこうしているうちに、、気付くと、頭の中も真っ白。 リズムも浮かばなくなってしまった。
「こんなハズでは。。」
ちょっと、ショックであったが、、
ドラムのこっちの音と向こうの音の違い、「これを知ったのは収穫だった。」
と、
しておこう。

クスンっ




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