| |||
大高の従兄弟の三兄弟はそれぞれバンドをしている。
三人とも演奏自体、上手いのだが、それより前にまず、歌が上手い! 声も良いが、ニュアンスがいい。 不思議と引き付けられる、“何か(Something)”を持っている。 叔父さんも叔母さんも上手いのでこれは間違いなく遺伝だ。 母方の親戚筋は、音楽的な才能を持ってる人が多い。 ぼくはそこからは外れている様子で、彼らがうらやましい。先日、久しぶりに訪ねると、ドラムの音が、聞こえてきた。
一階の仕事場にドラムセットが、置いてあるという話は聞いていたが、 音が聞こえてきたのは初めてだった。 ドラムをやるのは、一番上のYのはず。 「4ビートか。ふむふむ。なんだ。割と簡単そうなリズムを刻んでいる。 練習ではやっぱり、単純なリズムをやるのかぁ。」ちょっと安心。 とはいえ、「時にオカズも入れてるけど。。」と思いながら、 外階段から2階に上がり、叔父さん達を訪ね、 話しこんでると、Yが息子のJinjinを連れて上がってきた。
そして、
「Jinjinにドラムを取られてちっとも練習ができない」
とボソリ。。
げげ!「さっき叩いてたのは、Jinjin!?」
Jinjinは今年まだ3歳のはず、、なのだ。その後、下に行き、ドラムセットのド真ん前で、その音を 堪能した。
足の届かないキックドラム以外のシンバル4種、スネア、フロアタム、 その他タム2個を自由に叩くJinjin。
そして、、やっぱり!うめー!Y。この距離だと、、シンバルの音が鮮烈だ!
頬っぺたをはたいて行く様なこの感じ、 これは、まさしくブルーノートサウンド、 ルディーバンゲルダーの録音に通じる、 シンバルを持ち上げた印象の音が聴ける。 いや、シンバルを持ち上げたというよりも、この距離で聴いた音を取ったと言った方が正しいかもしれない。 そして、キックドラムだけを叩いても 他のドラムもシンバルもでも共鳴しているドラムセット自体の音。 さらに、キックドラムの弾け飛ぶ様な、足の早い低音。 これらは、ぼくのスピーカーで聞こえる様になってきた音だったので、 嬉しかったし安心もした。それにしても、気持ちいい音量だ。
出来ればこのオリジナルの音量で、いつも聴きたい。そして、その後、ぼくもドラムに向かってみたのは言うまでもない。
が、しかし、 叩けない。。 リズムを刻むどころか。 まともな音も鳴らない。 そうこうしているうちに、、気付くと、頭の中も真っ白。 リズムも浮かばなくなってしまった。
「こんなハズでは。。」
ちょっと、ショックであったが、、
ドラムのこっちの音と向こうの音の違い、「これを知ったのは収穫だった。」
と、
しておこう。
クスンっ