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4520 2000.2.4



4530バックロードホーンのサウンドを聴いてから、正直、寝起きが悪い。

元から、ノビノビと鳴らしたいなーと思ってしまう2220を、 これ以上ないほどノビノビと鳴らすであろうバックロード。。 そう考えれば、この構造は悪かろうはずがないではないか! それにバックロードの癖みたいなものも感じられなかったし。。

ホーンの場合、最低再生周波数は、ホーンの開口面積や長さで決まってしまうので、 その構造上、再生限界が高めになるのは欠点といえば欠点である。で、調べてみると、 4530の再生限界は50Hzとなっている。。高い。。が、どう思い出しても、 40Hzは十分に出ている様な気がして仕方がない。。 30Hzは、搾り出している自分の箱と比べてもさして不満はない。 不満どころか、ウーファ領域全体を考えると、より気持ち良く動いている様な気配がして、気が気でない。 (笑) 元々JBLの周波数特性のカタログ表示には、誇大なものはないのだが、 これは、控えめに過ぎる気がする。
これらのことは、ユニットサイズからすれば その割と短めな音道が、 なんらかの効果を上げているのだろうか。。まあ、JBLのホーンはショートカットであったり、 バスレフ箱の容量が極端に小さかったりしているから、それも「さもありなん」とは思う。。

資料をみてみると、「150Hz以上はウーファーから直接再生される」と、されていることからして、 逆にいえば、150Hz以下にホーンロードがかかって音圧が上がっているのだと考えられる。。すると、、 なるほど、バスレフ型では、ウーファーからの直接音しか聞こえて来ない帯域もバックロードでは、 音圧が上がっているわけで。。 これが50Hzの領域までおよんでいれば、、それ以下の帯域でも、相対的には落ちながら、 絶対的には上がっている、、いうことも、ある有り得るかも。。

データだけでは分からない、あれは、、確かにそういう、、一つの「音の姿」だった。
やっぱり、あの音は、オーナーの念力なのか?
「そうそう、、だから、どの4530もああいう鳴り方をするとも 限らないではないか。」などと
楽観的に考えてようとしても、焦るものは焦る。(笑)

JBLのS5500の再生限界周波数は、カタログでは35Hzとなっている。 ところが、連続音のスペアナ表示はその通りであるのに、 パルスの入る音楽再生では不思議と、30Hz近いパルス音までも見事に 再生していたという実験結果を報告していたのは、 かの有名な長岡鉄男氏なのだが、連続音では確かに20Hz近くまで出ている内外の著名なスピーカーを 差し置いて、そのパルス音の再生が出来ていたのは、「そのとき試聴していた限られた」 市販スピーカーの中では、JBLS5500ただ一機種。あとは、長岡氏の共鳴管タイプのネッシーであった。 このパルス音は、要するに、足でリズムを刻んでいる床の振動音で、いわゆる雑音なので、 音楽鑑賞には聞こえなくても一向に構わない音ではあるが、楽器の音は連続音と同じくらい、 瞬間に立ち上がるパルス音が入っているわけで。。 それに反応できないとなれば、その他の音もそれなりなのでは。。 と気になるのは、やっぱり、、オーディオマニア中でも一部である。 その他の良い部分を求める人もいるわけなので、、自分のスピーカーから、 たとえそういう雑音が聞こえなくても心配などいらない。
話が横道にそれた。

問題は、題名の「4520」。

これは、4530のダブルウーファー版なので、こうなってくると ダブルウーファー好きな ぼくの中では急浮上!ということになり、、ここのところ、とっても気になる存在となったのだが、、 これのカットオフ周波数は30Hzとなっている!?あのバックロードの開口寸法で、 ほんとに30Hzの再生が可能なのか?ウーファーを二つ近接配置すると、 foが下がるというのも長岡氏が言っていたことで、これもやってみれば、 「さもありなん」という音が聞ける。その影響があるかもしれないし、、再度、 JBLの周波数特性のカタログ表示には、誇大なものはないはずだし。。 二つのウーファで共有したバスレフ箱でも、やっぱりやってみなけりゃ分からない 世界もあったわけなので、一つの音道に二つのウーファーを入れるというのも、 ぼくには、そそられるものがある。

それよりなにより、、
二つのウーファーの強烈な背圧が、短かめの音道を抜け、
あの4530よりも大きな開口部から一気に外に放出される。。
と、こう想像するだけで、、
「はぁ〜っ。。」

なんともこれは、聴いてみたいものである。
どこかに、聴かせてくれる人はいませんか?




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