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何時かは、やってみたかったオールJBLのステレオシステム。
スピーカーユニットは元々、全てJBLユニットである。
SE408Sパワーアンプ、SG520グラフィックコントローラーと揃えた時点で、 JBLネットワークで繋ぎさえすれば、夢がかなうところまできていた。
しかし、マルチアンプ方式に別段不満はないので、長年培ってきたマルチアンプをやめてしまう決心は 付かない。
といっても、元々ぼくの場合、好きでマルチアンプをやっているのではない。
ユニットを一つずつ買い集めてやっていく過程では、マルチアンプが都合が良かっただけなのだ。
出来ることなら、いくつもパワーアンプの必要なマルチアンプなどやめて、 すっきりとネットワークでまとめたい気持ちも、“少し”はある。。マルチアンプをしているオーディオマニアは、普通、、 ネットワークからマルチアンプへ移行していったというのが 一般的な流れであり、マルチアンプでシステムを作ってからネットワークへ移行していく話しは、 あまり聞いたことがない。。
8オームのユニットをパラ接続した4オーム仕様のダブルウーファーを500Hzクロスで使いたいとなると、 JBLネットワークの中で最適なのは、3160ネットワークであるが、値段も値段だが、 滅多にそんな大がかりなシステムを組む人が少ないので、当然ながら、「物」も少ない。
それに、ネットワークからマルチアンプへ、そしてまた結局ネットワークへ戻ったと いう話しも割と多いのが、気になるところである。。
ただ単に、マルチアンプでは、各アンプのレベル調整が難しいだけなのか、それとも何か、 ネットワークの音に魅力があるだろうのか??
ネットワークをやったことのないぼくには、そういう一抹の不安もある。
それとは別にネットワークもやるとなると、それなりの予算が必要になり、 いまだに自分の望むアンプで固めた理想のマルチアンプに達していないぼくとしては、 出来るだけ予算を温存しておきたい。
自作、メーカー品を問わず、 ちょっと試してみるには意外とネットワークの値段はハルものだ。
いきなり自作をするとなると、さらなる深淵に紛れ込みそうなので、 JBL純正のネットワークを考えてみる。
シリアル接続で16オームにすれば、またネットワークの選択範囲も増えるが、個人的には、 パラ接続にこだわりがある。 また、現状のマルチアンプでは、0.5dB単位で音圧レベルを調整しているので、 3160の2dBステップのアッテネーターでは、心もとない。
世の中には、頭のいい人はいるもので( ̄ー ̄@)、、
やりようによっては、、3160以外のネットワークを使って、パラ接続に対応させられるし、 ネットワークを使っても自由にレベル調整できる裏技もあったるするのだが、 知識も経験も不足な ぼくの手におえない(笑)こんなことを延々と考えて足踏みしているぼくとは、違うタイプの人がいる。
「悩むより困りましょう〜(笑)」ということで、お借りした3160ネットワークと手持ちのN7000ネットワークを使って、 ネットワーク実験をさせて頂いた。とりあえず、低音に対してその上のレベルを3160で しぼれる最大値の-8dBにしてみる。中高音のレベルがとんでもなく低く暗い音だ。 しかし、これは、ずっと使っていなかったオーディオ機器ではありがちなこと。
30分もすれば、がらりと音が変わるはず。。
予想通り徐々に音が出るようになってくるのだが、 どうもどこか音の印象が暗い。。
後日これは、N7000の入力端子の接触不良と判明するが、それでもレベルは-4dBのあたりが良さそう。。 マルチアンプでしぼっている数字からすると少なすぎるようであるが、 各アンプの増幅率の違いもあるのでなんともいえない。
音は、各ユニット間の繋がりが良くなった印象で、声などはつややか。
良くいえば、コクがあるのだが、悪くいえば、解像度が悪い。
そのせいか、ある種の暗さが気になる。。このまま一週間聴いて、 片チャンネルだけマルチに戻して聴き比べるとさらにその傾向がはっきりと分かる。 マルチアンプのクリアさは抜群であるが、ネットワークと比べるとコクに欠ける。 ネットワークで聴いた後では、若干マルチアンプ側の高域が強い感じで、 繋がりが意図的に感じるのは、元々ツイーターまでフラットにきっちり高域を出しきる レベル設定にしているからか。。
また、同じ-12dBクロスで繋いであるのだが、 ネットーワークでは、マルチよりも低域の上あたり?が、ホーン領域に被っているようで、 これがうまくブレンドされて良い効果になっている様でもある。
むむぅ〜。。
はなはだ欲張りではあるが、、
マルチの解像度を残したまま、なんとかこのコクが足せないものか。
困った。。(^_^;)
ということで、オールJBLにしてみた感激を味わうどころではなかった(^_^;;)