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トランジェット感 2002.5.11



時の経つのは早いもので、、
もう、ちょっと前のことになってしまったが、アナログプレイヤーを6機種視聴した。

アイドラドライブのドイツ製オートチェンジャー改、
TEACTN202マグネフロートという名の、、磁力で浮いているターンテーブルをもつベルトドライブ、
TTOという知る人ぞ知るアイドラドライブに、
国産ダイレクトドライブ、
そしてEMT950!
さらにトーレンスTD124。。
なんとも贅沢な試聴でした。ありさちゃんありがとー。(^-^)ノ
これに一部の機種で、MMカートリッジとMCカートリッジでそれぞれかけてもらった。
こうなるともう、、時間がいくらあっても足りない(笑)

ざっと聴いた印象では、アイドラドライブ系の物に心ひかれた。
ダイレクトドライブ、ベルトドライブは共に、ちと腰が軽い感じなのだ。
でも、共に作りは素晴しいので、、とっても残念。
特にTN202のがっちりとした作り、ぶっとい軸には個人的に期待をしていたのだが、、 これは、ターンテーブルシートの影響もあるかもしれないので、も少し慎重な判断がいるとは思う。。
値段の割に意外とやるのがドイツ製オートチェンジャー改(失礼)。
でも、見た目のチープさが難点(すみません〜(^0^;)。
TTOは、これよりちと印象が薄いが、これもフレームの作りも、モーター自体もゴッツクて素晴しい。
トーレンスTD124については、メインターンテーブルの上にフェルトを介してちょんと 乗せるサブターンテーブルの構造、クイックスタート、回転速度の確認の仕組等、とても繊細、 精密な作りで、重量級のターンテーブルと比べるとそのコンパクトな容姿とあいまって、 ぼくらの様な、、大袈裟なステレオシステムに組み込む目的で作られたのではない? 感じでもある。がしかし、デザインは好みだ。
聴いて見ると、その印象どうり、良い意味で肩の力を抜いて聴けるふくよかさがある。 とはいえ、、癖というほどのこともなく、良くできた製品だという安心感を感じた。
そして、EMT。
これは、ちょっとハイが強めな感じだが、そのせいか、 一種独特なフラットネスな清涼感がある。これは、CDにも一脈通じるものがあり、 もしかして、この中では一番ハイファイなのかもしれない。いや現代的なハイファイか?? これでサウンドを追い込むのも手かも。。しかし、値段が。。

「さて最後に、どのプレーヤーで聴きたいですか?」と言われてはたと困った。
その時点で一番印象に残った音は、実はドイツ製オートチェンジャー改だったのだ(笑)
しかし、最後にと言われると、「やっぱりトーレンスかな。。」 MCカートリッジを通した音を聴いていないし。。ということで、
これを、MCカートリッジに換えてもらうと、「ぐっとフラット感を増した感じになった。 ぼくには、どうやらMCカートリッジとの組み合わせのほうが好みかも。。」などと、 納得しながら、油断して聴いていたのだが、、「サキソフォンコロッサス」のドラムスで、 いきなりびびった。。
何たるトランジェット感!
「やいやい!」という言葉しかでてこない。
どう表現してよいものか。。 二人そろって笑いながら とにかく「やいやい!」を連発(笑) こんな感じは、ぼくのオーディオ装置からは、いまだ聴いたことがない。心が高揚する何かがある。 この音を聴いていると、CDの音は  どこか音の立ち上がりに問題を抱えているのではないかと、考え込んでしまうほどの インパクトがあった。

次の機会には、これにガラード401が加わり、さらに悩みは深くなる。
特に「サムシングエルス」では、ガラード401が、ぶっ飛んだ音を聴かせてくれた。
そして、このガラードからも 気持ちの良い音の立ち上がりが聞こえるのだ。。
再度、「アナログ恐るべし。。」




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