Qoc,focの計算1 前の項目で、箱の容量を決めるとfocとQocが自動的に決まってしまうことが、わかりました。 しかし、その使用するユニットに適した箱容量は、どう考えたらよいのでしょうか? 密閉型エンクロージャーに入れるとfo値が上昇しfocになりました。 また、同様に、Qoもエンクロージャーに入れると上昇し、Qocになります。 前の項目では、focについては考慮していますが、Qocについては,なにもしていません。 ここでは、Qocからみたfocについて考えてみます。 focとQocの間には、 Qoc/Qo=foc/fo=n というようにfoとfocと同じ関係があります。 Qoc=Qo×(foc/fo)=nQo foc=fo×(Qoc/Qo)=nfo Qocが上昇するとは、fo付近の周波数レスポンスが盛り上がるということです。 Qoc=0.5なら、基準から−6dB Qoc=0.7なら、基準から−3dB Qoc=1.0なら、基準から 0dB Qoc=2.0なら、基準から+6dB という具合です。 一見、Qoc=1.0で 0dBなら、それがベストの様に思えますが、実際にはfocより上の 帯域が、少し盛り上がるということで、Qoc=0.7位になるのが良いと言われています。 ところが、Qocを0.7として、計算すれば済むのなら、話は簡単なのですが、そうはいきません。 いろいろと計算してみれば分かりますが、とてつもなく大きな箱になったり、ユニットサイズが大きい割に 小さな容量の箱になったり、ユニットのQo値が小さいものでは、focが 上がり過ぎて、低音が出なかったり、という具合に不都合な結果も出てきます。 この場合、focの値との関連を見ながら、Qocの値をだいたい0.5〜1.0の範囲で、計算するのが一般的です。 (0.5が臨界制動、0.7がフラット、聴感上は1.0くらいでも良いと言われています。) ユニットを生かした、箱を作るのに、重要なポイントはQocとfocの設定です。 Qocとfocの関係を大まかに調べてみます。 スピーカーユニットの最低共振周波数foの入力 :Hz スピーカーユニットのfo付近のダンピングの状態を表わす定数Qoの入力 : ボタンを押すと計算結果がでます: 計算結果は次の通りです。 箱に入れた時のQoであるQocを0.5にするとfocはHzです 箱に入れた時のQoであるQocを0.7にするとfocはHzです 箱に入れた時のQoであるQocを1.0にするとfocはHzです
箱に入れた時のQoであるQocを0.5にするとfocはHzです 箱に入れた時のQoであるQocを0.7にするとfocはHzです 箱に入れた時のQoであるQocを1.0にするとfocはHzです