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バスレフ型エンクロージャー(一般的な内容積の計算) 2000.7.13


理想バスレフでは、箱もポートも現実とはかけ離れたサイズになってしまいますので、 実際には、数値をかなり自由に操作して、そこそこのサイズになるように計算されています。 しかし、そのためか、資料によって、計算式が微妙に違っていて混乱します。 これは、バスレフ型エンクロージャーが、幅広い設計ができるという証拠でもありますが、 どこに最適値があるのか真面目に考えれば考える程、さらに、混乱します。 ここでは、一般的な計算式をその手順どおりに、計算してみます。

V=(355×a)/(K×fomo)(g)

a:振動板の有効半径(cm)
fo:スピーカーユニットの最低共振周波数の入力 (Hz)
mo:振動系の実行質量
この時の、Kは内容積係数で下記の計算式で表されています。
K=(Qoc/Qo)−1=(foc/fo)−1

内容積に関する変数は、ユニットが決まれば、ユニットの半径aも、foも、moも 決まりますので、検討する数値は、この式の場合、K(内容積係数)だけです。 このKは、ユニットのQoの値から右の表を使って 決めますが、実際には0.5〜3の間で決めると良いといわれます。 また、口径に比例した実用的なエンクロージャーにするには、さらにその範囲を狭め、 一般に、Kの値を1〜2の間に設定することが多い様です。 実際に計算してみますと、 3よりも大きな数字は、極端に小さな容量の箱になりますし、 確かに見慣れた容量値の箱はその1〜2間に入っています。

一般的な設計手順は、これらの式で、エンクロージャーの内容積を求め、その容積の時の focの0.7程度にポートの共振周波数(fod)を定めたり、 右の表から適度な適当なポートの共振周波数を定めたりします。 この表は、Kの値から、ユニットのfoに対する比率を確定して、ダクトの共振周波数を 決めるためのもので、例えば、K=2の時は、表から約1.1という数字が得られるので、 ユニットのfoに1.1倍した周波数をダクト共振周波数に決めるというわけですが、 あくまで、おおまかなものです。 この様にしてダクトの共振周波数を決めたら、手に入るサイズのダクトを用意し、それに合せた ポート長を計算して、取り付ける、、という流れです。


バスレフ箱の箱容量V(リットル)を求めます。
振動板の有効半径aの入力 :cm
スピーカーユニットの最低共振周波数foの入力 :Hz
振動系の実行質量moの入力 :
ユニットのQoの入力:
ボタンを押すと計算結果がでます:

計算結果は次の通りです。

V=(355×a)/Kfomo(g)の
内容積係数K=0.5とした時の内容積は:リットル
その時のQocは focはHzになります。

内容積係数K=1とした時の内容積は:リットル
その時のQocは focはHzになります。

内容積係数K=1.4とした時の内容積は:リットル
その時のQocは focはHzになります。

内容積係数K=1.5とした時の内容積は:リットル
その時のQocは focはHzになります。

内容積係数K=1.6とした時の内容積は:リットル
その時のQocは focはHzになります。

内容積係数K=1.7とした時の内容積は:リットル
その時のQocは focはHzになります。

内容積係数K=1.8とした時の内容積は:リットル
その時のQocは focはHzになります。

内容積係数K=1.9とした時の内容積は:リットル
その時のQocは focはHzになります。

内容積係数K=2とした時の内容積は:リットル
その時のQocは focはHzになります。

内容積係数K=3とした時の内容積は:リットル
その時のQocは focはHzになります。


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