前項の計算式は、以下のものでした。 箱容積V(m3)は V=(355×a4)/Kfo2mo(g) この時の、Kは内容積係数で下記の計算式で表されます。 K=(Qoc/Qo)2−1=(foc/fo)2−1 この他に、下記の物も良く見かけます。 V=(355×a4)/(fo2mo)×(1/K)2(g) ---1式 また、これは、 V=(355×a4)/(fo2mo)×(fo/fr)2(g) ---2式 という式で現わされていることもあります。 このfrは、fr=fo×Kですので、1式と2式は同じ意味です。 (注:紛らわしいですが、この1式のKは前項に出てきたKとは、別の物です。 前項のKはαという表記になってる場合もあります。) この式を用いた設計をよくみてみると、「fr(=foc)をユニットのfoの何倍にしようかなぁ。。」 という具合に、考えている様です。 例えば、fo=30Hzのユニットを箱に入れた時に、focが42Hz位になるような箱の容積を、 求めておきます。そして、 ダクトの共振周波数を (foc=fr)の0.7(42Hz×0.7=29.4Hz)辺りに 設定すれば、 ユニットの持つfo近くまで、再生帯域が期待できる、という具合です。 ダクトのチューニング周波数に関しては、0.7に限った事ではありませんが、その前後 である事が多い様です。 1式の場合は、42Hz/30Hz=1.4であるので、 Kに、この1.4を入れて計算し、 2式の場合は、ユニットのfo=30Hz、fr(=foc)=42Hz という数値を入れて計算しています。 さて、考え方も簡潔で分かりやすいこの式で、そのまま計算をしてみると、 それなりに箱容量がでてきますが、focの値は前項の値と比べると、大きく低い方にずれています。 どちらが正しいのでしょうか? ずっと、使っている V=(355×a4)/Kfo2mo(g) K=(Qoc/Qo)2−1=(foc/fo)2−1 という式については、その出し方については、考察済みです。 この式と、今回の式の違いは? なんとなく、似た式ですが、その違いをはっきりさせる為に、式を書き換えてみます。 V=(355×a4)/Kfo2mo(g) K=(foc/fo)2−1を代入して V=(355×a4)/((foc/fo)2−1)fo2mo(g) 書き換えると、 V=(355×a4)/fo2mo×1/((foc/fo)2−1) さらに、 V=(355×a4)/fo2mo×((fo/foc)−1)2 となり、これを2式と見比べると、2式には最後の−1の部分が抜けています。 こうなると、どうやら単なる間違いとしか思えません。 誰かが展開の途中で間違えたのでしょうか? といっても、例は挙げませんが、結構 世間的に罷り通っています。 それに、1式だけでなく丁寧にも、2式まで存在するのがちょっと引っかかりますところですが、 ここでは、この1式や2式は、間違っているという結論です。 バスレフ箱の箱容量V(リットル)を求めます。 振動板の有効半径aの入力 :cm スピーカーユニットの最低共振周波数foの入力 :Hz 振動系の実行質量moの入力 : ユニットのQoの入力: ボタンを押すと計算結果がでます: 計算結果は次の通りです。 V=(355×a4)/(fo2mo)×(fo/fr)2(g) の式において、 frをfoの1.2倍にすると、 リットル このfrの値を前項のKに換算すると、 focはHzになります。 frをfoの1.4倍にすると、 リットル このfrの値を前項のKに換算すると、 focはHzになります。 frをfoの1.5倍にすると、 リットル このfrの値を前項のKに換算すると、 focはHzになります。 frをfoの1.57倍にすると、 リットル このfrの値を前項のKに換算すると、 focはHzになります。 V=(355×a4)/Kfo2mo(g)の式で計算すると 内容積係数K=0.5とした時の内容積は:リットル その時のQocは focはHz、 このfocはfoの倍になります。 内容積係数K=1とした時の内容積は:リットル その時のQocは focはHz、 このfocはfoの倍になります。 内容積係数K=1.4とした時の内容積は:リットル その時のQocは focはHz、 このfocはfoの倍になります。 内容積係数K=1.5とした時の内容積は:リットル その時のQocは focはHz、 このfocはfoの倍になります。 内容積係数K=1.6とした時の内容積は:リットル その時のQocは focはHz、 このfocはfoの倍になります。 内容積係数K=1.7とした時の内容積は:リットル その時のQocは focはHz、 このfocはfoの倍になります。 内容積係数K=1.8とした時の内容積は:リットル その時のQocは focはHz、 このfocはfoの倍になります。 内容積係数K=1.9とした時の内容積は:リットル その時のQocは focはHz、 このfocはfoの倍になります。 内容積係数K=2とした時の内容積は:リットル その時のQocは focはHz、 このfocはfoの倍になります。 内容積係数K=3とした時の内容積は:リットル その時のQocは focはHz、 このfocはfoの倍になります。 古典バスレフ箱の内容積は:リットルです。 ポート断面積=実効振動面積とした時のポート長lはcmになります。 上記パラメーターのユニットのSoはで、 この内容積の理想バスレフ箱に入れたとするとScは ポートのスティフネス:Sdは このときのSc/Soはとなります。 また、fobはHz、 md=0.0012πa2(l+3/4a)は foc1は、foc1=0.16普iSo+Sc+Sd)/(mo+md)より、 となります。 Qocはとなります。 Qoc1はとなります。
前項の計算式は、以下のものでした。 箱容積V(m3)は V=(355×a4)/Kfo2mo(g) この時の、Kは内容積係数で下記の計算式で表されます。 K=(Qoc/Qo)2−1=(foc/fo)2−1 この他に、下記の物も良く見かけます。 V=(355×a4)/(fo2mo)×(1/K)2(g) ---1式 また、これは、 V=(355×a4)/(fo2mo)×(fo/fr)2(g) ---2式 という式で現わされていることもあります。
このfrは、fr=fo×Kですので、1式と2式は同じ意味です。 (注:紛らわしいですが、この1式のKは前項に出てきたKとは、別の物です。 前項のKはαという表記になってる場合もあります。) この式を用いた設計をよくみてみると、「fr(=foc)をユニットのfoの何倍にしようかなぁ。。」 という具合に、考えている様です。 例えば、fo=30Hzのユニットを箱に入れた時に、focが42Hz位になるような箱の容積を、 求めておきます。そして、 ダクトの共振周波数を (foc=fr)の0.7(42Hz×0.7=29.4Hz)辺りに 設定すれば、 ユニットの持つfo近くまで、再生帯域が期待できる、という具合です。 ダクトのチューニング周波数に関しては、0.7に限った事ではありませんが、その前後 である事が多い様です。 1式の場合は、42Hz/30Hz=1.4であるので、 Kに、この1.4を入れて計算し、 2式の場合は、ユニットのfo=30Hz、fr(=foc)=42Hz という数値を入れて計算しています。
さて、考え方も簡潔で分かりやすいこの式で、そのまま計算をしてみると、 それなりに箱容量がでてきますが、focの値は前項の値と比べると、大きく低い方にずれています。 どちらが正しいのでしょうか? ずっと、使っている V=(355×a4)/Kfo2mo(g) K=(Qoc/Qo)2−1=(foc/fo)2−1 という式については、その出し方については、考察済みです。 この式と、今回の式の違いは? なんとなく、似た式ですが、その違いをはっきりさせる為に、式を書き換えてみます。 V=(355×a4)/Kfo2mo(g) K=(foc/fo)2−1を代入して V=(355×a4)/((foc/fo)2−1)fo2mo(g) 書き換えると、 V=(355×a4)/fo2mo×1/((foc/fo)2−1) さらに、 V=(355×a4)/fo2mo×((fo/foc)−1)2 となり、これを2式と見比べると、2式には最後の−1の部分が抜けています。 こうなると、どうやら単なる間違いとしか思えません。 誰かが展開の途中で間違えたのでしょうか? といっても、例は挙げませんが、結構 世間的に罷り通っています。 それに、1式だけでなく丁寧にも、2式まで存在するのがちょっと引っかかりますところですが、 ここでは、この1式や2式は、間違っているという結論です。
V=(355×a4)/(fo2mo)×(fo/fr)2(g) の式において、 frをfoの1.2倍にすると、 リットル このfrの値を前項のKに換算すると、 focはHzになります。 frをfoの1.4倍にすると、 リットル このfrの値を前項のKに換算すると、 focはHzになります。 frをfoの1.5倍にすると、 リットル このfrの値を前項のKに換算すると、 focはHzになります。 frをfoの1.57倍にすると、 リットル このfrの値を前項のKに換算すると、 focはHzになります。 V=(355×a4)/Kfo2mo(g)の式で計算すると 内容積係数K=0.5とした時の内容積は:リットル その時のQocは focはHz、 このfocはfoの倍になります。 内容積係数K=1とした時の内容積は:リットル その時のQocは focはHz、 このfocはfoの倍になります。 内容積係数K=1.4とした時の内容積は:リットル その時のQocは focはHz、 このfocはfoの倍になります。 内容積係数K=1.5とした時の内容積は:リットル その時のQocは focはHz、 このfocはfoの倍になります。 内容積係数K=1.6とした時の内容積は:リットル その時のQocは focはHz、 このfocはfoの倍になります。 内容積係数K=1.7とした時の内容積は:リットル その時のQocは focはHz、 このfocはfoの倍になります。 内容積係数K=1.8とした時の内容積は:リットル その時のQocは focはHz、 このfocはfoの倍になります。 内容積係数K=1.9とした時の内容積は:リットル その時のQocは focはHz、 このfocはfoの倍になります。 内容積係数K=2とした時の内容積は:リットル その時のQocは focはHz、 このfocはfoの倍になります。 内容積係数K=3とした時の内容積は:リットル その時のQocは focはHz、 このfocはfoの倍になります。 古典バスレフ箱の内容積は:リットルです。 ポート断面積=実効振動面積とした時のポート長lはcmになります。 上記パラメーターのユニットのSoはで、 この内容積の理想バスレフ箱に入れたとするとScは ポートのスティフネス:Sdは このときのSc/Soはとなります。 また、fobはHz、 md=0.0012πa2(l+3/4a)は foc1は、foc1=0.16普iSo+Sc+Sd)/(mo+md)より、 となります。 Qocはとなります。 Qoc1はとなります。