バスレフレックス・キャビネット、位相反転型と呼ばれるこの方式は、 ユニットの前から出た音とは 逆位相のユニットの裏から出て 箱内部に出た音を、 ポート又はダクトと呼ばれる筒を取り付けることにより、そこから、 位相を反転して(前面の位相と同位相にして)前面に出しています。 これは箱の容量とポートサイズで決まるヘルムホルツの共鳴現象を利用して、空気共振を発生させ、 低音を増強するものです。共鳴周波数より上では、振動板とポートの音圧は同相となり、 互いに強め合いますが、共鳴周波数より下では、逆相となるため、互いに相殺し合い、音圧が急激に 減衰します。 古典的な考えの理想のバスレフでは、同一周波数で考えると、密閉箱と比較して、 1/浮R(=0.577倍≒1/2)の容積ですみ、 最低再生周波数はfo/2(≒foの0.7倍)にでき、 密閉型と同じ箱を使用した場合、ポートの共振周波数:fobはfocの0.6倍になります。 また、低域のひずみも、fo/2(≒0.7倍)の周波数までは減少します。 しかし、ポートの共振を利用しているために、過渡特性は少し悪化します。 さて、古典的なバスレフ箱の基本条件は、 foc=fo/2となり、その時、 So=2Scあるいは、Sc=1/2Soを条件として 使用ユニットは0.5<Qo≦0.58(0.6)が良く、 ポート断面積=ユニットの振動板面積!となっています。 箱容積V(m3)は V=(po×C2×π2×a4)/Sc V=(3.5×104×a4)/((Sc/So)×mo×fo2) V=(7×104×a4)/(mo×fo2) ポート断面積=ユニットの振動板面積とすると、 ポートの奥行き:lは l=(200mo/a2)−1.45×acm、 と表されます。 実際に、これで計算してみますと、 foc=fo/2という設定では、ユニットの口径が大きい場合は、 かなり大きな箱になってしまいますし、 ポート面積=ユニットの振動板面積という設定では、 ポート長が非常に長くなり、現実的ではありません。 また、ユニットのQoが、0.5<Qo≦0.58が良いとなると、ユニットの選択範囲は非常に限られます。 下記の入力のところに、ユニットのQoの入力項目があるのは、Qocがどういう値になるのか、 確かめるためで、ただ単に、古典バスレフ箱の箱容量とポート長を求めるためだけであれば、 本来、必要の無い項目です。といってもQoの値を入力しないと、正常に動作しませんので注意してください。 古典バスレフ箱の箱容量V(リットル)を求めます。 振動板の有効半径aの入力 :cm スピーカーユニットの最低共振周波数foの入力 :Hz 振動系の実行質量moの入力 : ユニットのQoの入力: ボタンを押すと計算結果がでます: 計算結果は次の通りです。 古典バスレフ箱の内容積は:リットルです。 ポート断面積=実効振動面積とした時のポート長lはcmになります。 上記パラメーターのユニットのSoはで、 この内容積の理想バスレフ箱に入れたとするとScはとなり、 このときのSc/Soはとなります。 また、fobはHz、 Qocはとなります。
バスレフレックス・キャビネット、位相反転型と呼ばれるこの方式は、 ユニットの前から出た音とは 逆位相のユニットの裏から出て 箱内部に出た音を、 ポート又はダクトと呼ばれる筒を取り付けることにより、そこから、 位相を反転して(前面の位相と同位相にして)前面に出しています。 これは箱の容量とポートサイズで決まるヘルムホルツの共鳴現象を利用して、空気共振を発生させ、 低音を増強するものです。共鳴周波数より上では、振動板とポートの音圧は同相となり、 互いに強め合いますが、共鳴周波数より下では、逆相となるため、互いに相殺し合い、音圧が急激に 減衰します。
古典的な考えの理想のバスレフでは、同一周波数で考えると、密閉箱と比較して、 1/浮R(=0.577倍≒1/2)の容積ですみ、 最低再生周波数はfo/2(≒foの0.7倍)にでき、 密閉型と同じ箱を使用した場合、ポートの共振周波数:fobはfocの0.6倍になります。 また、低域のひずみも、fo/2(≒0.7倍)の周波数までは減少します。 しかし、ポートの共振を利用しているために、過渡特性は少し悪化します。
さて、古典的なバスレフ箱の基本条件は、 foc=fo/2となり、その時、 So=2Scあるいは、Sc=1/2Soを条件として 使用ユニットは0.5<Qo≦0.58(0.6)が良く、 ポート断面積=ユニットの振動板面積!となっています。 箱容積V(m3)は V=(po×C2×π2×a4)/Sc V=(3.5×104×a4)/((Sc/So)×mo×fo2) V=(7×104×a4)/(mo×fo2) ポート断面積=ユニットの振動板面積とすると、 ポートの奥行き:lは l=(200mo/a2)−1.45×acm、 と表されます。 実際に、これで計算してみますと、 foc=fo/2という設定では、ユニットの口径が大きい場合は、 かなり大きな箱になってしまいますし、 ポート面積=ユニットの振動板面積という設定では、 ポート長が非常に長くなり、現実的ではありません。 また、ユニットのQoが、0.5<Qo≦0.58が良いとなると、ユニットの選択範囲は非常に限られます。 下記の入力のところに、ユニットのQoの入力項目があるのは、Qocがどういう値になるのか、 確かめるためで、ただ単に、古典バスレフ箱の箱容量とポート長を求めるためだけであれば、 本来、必要の無い項目です。といってもQoの値を入力しないと、正常に動作しませんので注意してください。
古典バスレフ箱の内容積は:リットルです。 ポート断面積=実効振動面積とした時のポート長lはcmになります。 上記パラメーターのユニットのSoはで、 この内容積の理想バスレフ箱に入れたとするとScはとなり、 このときのSc/Soはとなります。 また、fobはHz、 Qocはとなります。